2006年9月 7日 (木)

大正ロマン の 画家たち

Yumeji竹久夢二、伊東深水、鏑木清方高畠華宵島成園木谷千種池田蕉園 、中原淳一、蕗谷虹児、橘小夢、松本かつぢなどの作品群。 おとといの16:00で終了した「竹久夢二と大正ロマン画家たち」の展覧会です。

柳眉、柳腰、みどりの黒髪の大正女性、モガたち。

1~2時間程度でいいかしら、なんて思っていましたら、なんとかなりの作品数で、余裕を持って鑑賞するべきだったと反省。

夢二の絵は、伊東深水、鏑木清方に比べ、「画家の描いた絵画」としてみたことはありません。そして描く女性達が美しいとも。

印象が変化したのは、KAFKAさんの記事の『DECO 夢二』からローダーコレクションの「花見」、婦人グラフの「雪の風」、『世界でいちばん美しい詩 林古渓 「浜辺の歌』の「雪の日」、そして「浜辺の歌」の楽譜初版表紙。しかも「浜辺の歌」は、夢二の「平戸懐古」をそえて 、ライアーと共に歌う木村 弓さん、正統派の波多野 睦美さん、黒人哀歌のようなジャズで聴く畠山美由紀さんらの試聴つきです。

そして、生理的に夢二を受け付けないというSaiさんが、「絵入歌集」口絵から、「画伯の道もあったのでは・・・」と書き添えています。さらに変身抄から「立田姫」!これは美しいと思いました。

つまり、色使いと構図だったんですね、夢二の秘密は。

Aoyagi大正浪漫といえば、はじめて知った小村雪岱。この絵は「青柳」です。クリックして大きな画像でご覧ください。

お傳地獄」の刺青のシーンなどが「変身抄」にあるある!これは、風姿清楚でモダンな日本の美と評される雪岱とは、ちょっと雰囲気が違います。

変身抄からは、いろんな解説や雪岱の絵画を扱っているHPにリンクされていますので、とても参考になりました。予備知識がなければ、好きになっていなかったかも。

さて、夢二とくれば、中原淳一の美もすごいですよね。

中原淳一きもの読本おしゃれの絵本―中原淳一ファッションブック中原淳一 美しく生きる言葉あなたがもっと美しくなるために中原淳一 美しくなるための心がけ50中原淳一の幸せな食卓―昭和を彩る料理と歳時記 、啄木かるたなどなど、たくさんの「女性の本棚」があります。

ちなみに、中原淳一ブラウスなるものが、¥30,000弱でありますが、プリントTシャツのような代物ではありません。楚々とした、しっかりしたデザイン。リンク先「中原淳一」にありますからネ。

雑誌『それいゆ』を創刊し、「生活を豊かにする方法」を、絵、挿絵、文章から覗えます。

中原淳一の世界 図録 あの美輪明宏さんも絶賛される中原淳一。

すぐれた詩人で文筆家の中原氏は、「おしゃれで美しい女性が増えるように」という願いがあったのですね。それは「戦後」の貧しい庶民のためだったのかなと思うようになりました。

マナー、礼儀、洋服や浴衣の型紙、料理のレシピ、スタイルブック、インテリアから、教養というものを日本女性に持ってほしかったのですね。

それで、今回の神戸在住の中右 瑛氏のコレクションですが、浮世絵収集家としても有名です。夢二をはじめ、美術関連書の著作も多くあります。また、鉄人28号の横山光輝氏とは同級で、手塚先生に会いに行ったこともあるそうです。

所蔵する膨大なコレクションには、東洲斎写楽、喜多川歌麿、葛飾北斎、歌川広重の作品もあり、「竹久夢二と大正ロマン画家たち」も二百数十点にも及び、コレクションの作家達のトピックで紹介しました。

ちなみに、橘小夢は、とても官能的というか耽美的な絵画の印象が強く、「タカラジェンヌ」は新鮮でした。

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